
前半ではユビナガサラマンダーについて触れられていますが、両生類全般に見られるものとして後半にカエルも登場します。
なかなか興味深いニュースです!
両生類の幼生、いわゆるオタマジャクシが共食いすることがあるというのは知っていましたが、まさかそれが環境に素早く適応するためのものだったとは…
エサが少ないから共食いする・生活空間が少ないから共食いして数を減らすというのは確かにとても理にかなっています。
全員共倒れするよりは、弱い個体が強い個体のエサとなって生き残ってくれた方が種全体としては良いですからね。
それにしても3ページのスキアシガエルのオタマの比較画像…
雑食形態の肉食形態ではこんなにも見た目に違いが出るものなんですね。
もともと生まれた時から体格差・食性の違いがあったのならまだわかるのですが、デカいエサを食べた結果としてデカいエサを食べるのに特化した体格に変化するというのは少し恐ろしいような気もします。
つまり、どのようなエサを食べたかというのが特定の形質の発現するスイッチになっているということなのでしょうが、特定の行動によって成長後の見た目が変わるってまるでゲームの中の生物のようですね。
その下のスナドケイアマガエルの例も凄いです。
こちらは捕食者の種類によって形質が変わるというものですが、捕食者の臭いを感知しただけで変化が起きるなんて!
まぁ、確かに襲われてしまうと手遅れなのでその前に対策する必要があるというのはわかるのですが、嗅覚も形質発現のスイッチになるのですね。
哺乳類だと成長途中で形質が大きく変わるということがないのでなかなかピンときませんが、両生類や爬虫類の場合には性別すらも環境によって決まってしまうこともあるくらいなので、こういった表現型の可塑性が生き残る上でのキーであったことは間違いないでしょう。
やはりカエル、凄すぎる…さすがカエル…
コメント