【飼育検討者へ】ツノガエルは飼いやすいのか?【後編】

前回はツノガエル飼育の楽だと感じる部分を紹介しました。
今回は逆に、ツノガエル飼育の辛い・難しいと感じる部分について考えています。

私は少しでも多くの人がツノガエルの良さを知り、ツノガエルの飼育にチェレンジしてもらいたいです。
しかし、予備知識なしに、あるいは都合の良い部分のみを見て飼育を開始すると、ツノガエルにとっても飼い主にとっても良い結果にはなりません。
なので、きちんと負の側面についても理解していただいた方が良いと思います。

前回の記事はこちら。

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ツノガエル飼育の辛い部分

個人的にツノガエル飼育で初心者がネックになるかなと思うのは、以下のような点です。

  • 温度・湿度管理が難しい
  • 基本的に触ることができない
  • 観察の楽しさは少ない
  • 長寿

1つずつ詳しく説明していきます。

温度・湿度管理が難しい

ツノガエルを飼育するにあたり、温度・湿度の管理は必須になります。
温度が低いと活性が落ち消化不良などの原因となりますが、高過ぎても生体に負担がかかります。
湿度についても同様で、低すぎると乾眠状態になってしまいますが、高すぎると蒸れて皮膚呼吸し辛くなると言われています。

日本は夏は暑くジメジメしていて、冬は寒く乾燥するので、通年ツノガエルにとって適切な温度・湿度の季節というのはほとんどありません。
温度管理にはエアコンやパネルヒーターなどを活用します。
湿度管理は霧吹きを使用して床材を湿らせたり、水張り飼育にすることで湿度調整をしなくて済むようにします。

基本的に触ることができない

ペットとの触れ合いは飼育の醍醐味の1つとも言えますが、ツノガエルは基本的には触れることのできない生き物です。

人間の体温はツノガエルにとっては熱すぎるので、お世話の際にどうしても触れなければいけない場合は手袋をしたり、手を水で冷やしておくなど生体に負担がかからないような工夫が必要です。

ツノガエルを触るのがNGなのは温度以外にも理由があります。
カエルの体には肋骨が無く柔らかいので、強く握ると内臓に負荷がかかるなど生体に悪影響を与えてしまう恐れがあります。
また、ツノガエルは目の前で動く物をエサと認識してしまうので、無暗に触れようとすると人間が噛まれてケガをしてしまうこともあります。
ツノガエルの口には細かい歯が無数に生えているため、うっかり嚙まれると出血してしまうので注意しましょう。

どうしても触れるカエルが良いという人は、ヒキガエルがおすすめです。
ヒキガエルは皮膚が分厚いので軽く撫でる程度であればダメージを受けることはありません。
また、捕食の方法もツノガエルのようにエサに噛みつくのではなく、舌を伸ばして捕食するので、うっかり噛みつかれてケガをするリスクも低いです。

観察の楽しさは少ない

例えば、我が家のケロ様の場合…

このように、土に潜りっぱなしになっていることが多かったです。
ツノガエル以外にも、アフウシやアメフクラガエルなど土系のカエルはこうなります。

ツノガエルの場合には水張り飼育であれば潜ることはありませんし、先に上げた湿度管理の問題も同時解決できます。
しかし、水張りであってもじっとしていることに変わりはないので、見ていて楽しいかと言われると微妙かもしれません…。

見栄えがある・動きのあるカエルが良い人にはアマガエルやヤドクガエルなど小柄なカエルの方が良いかなと思います。
KawaZooなどで見た感じだと、小さいカエルほど活発に活動している印象を受けました。

長寿

意外と盲点かもしれませんが、ツノガエルは長寿です。
うまく飼育すれば10~15年ほどは生きてくれます。

大好きなペットが長生きしてくれることはありがたいですが、例えば、現在20歳の方がこれからツノガエルの飼育を始める場合、30歳を過ぎてもそのカエルは生きている可能性があります。
結婚相手がカエル嫌いだったらどうするのか、引っ越しをする場合生体の運搬手段があるのかなど、しっかり考えておかないと後々困ることになります。

お子さんが飼育する場合にはもっといろいろな問題があるかもしれません。
ペットショップで見るツノガエルのベビーは非常にかわいらしいですが、アダルトサイズになると迫力も増すので、自力でのお世話が怖くなる可能性もあるでしょう。
もしお子さんがツノガエルの世話ができなくなった場合に、ご家族が代わって飼育することは可能なのか、それが無理な場合には引き取り先のあてはあるのかなども考慮しておきましょう。
ツノガエルは日本のカエルではありませんし、ツボカビなど病気のリスクもあるので、野に放すという選択はナシです!

揺るぎないカエル愛が必要!

色々とごちゃごちゃ書きましたが、個人的にはツノガエル愛があれば全て解決できると思います。
触れなくても姿が見えなくても、ツノガエルが同じ部屋にいるだけで幸せを感じられる人はツノガエル飼育に向いていると思います。
温湿度管理についても、ツノガエルにとって良い環境を模索していくと自然と身に付くと思います。
逆に愛がないと生体の観察を怠って体調の変化などに気付けなくなったり、簡単なお世話でもサボるようになるのではないかと思います。

「簡単に飼えそうだから飼う」のではなく、「ツノガエルが好きだから飼う」というスタンスの方が良いですね。

人工飼料が普及する以前はエサの問題もありましたし、流通経路も少なく現在の何倍も手が出しにくい状態でした。
飼育のハードルがぐっと下がってきている現在、カエル好きであればツノガエルを迎え入れることを検討してみても良いと思います。

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